体育会の値が不参加より有意に大きい値となっていた(図5)。
種目別(個人種目と集団種目の2カテゴリー)に集計し、個人種目についてみると、効果性で、体育会の値が不参加、サークルの両者よりも有意に大きかった。集団種目についてみると、体育会の開放性の値が不参加より有意に大きかった(図6)。なお、本研究における個人種目、集団種目の分類は次のように行った。個人種目(厳密には対人種目を含む):陸上競技、テニス、バドミントン、卓球、体操、ダンス、柔道、剣道、空手、弓道、水泳、スキー、集団種目:野球、ソフトボール、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、水球。
考察
1. 中学・高校の運動部活動の経験と現在のスポーツ参加状況
山口・池田1)を始め、先行研究ですでに指摘され、前回の研究でも確認されたように、本研究でも現在組織的なスポーツに参加している者では、中学、高校の運動部経験を有す者の割合が大きかった。この傾向は、体育会とサークルに共通しており、中学・高校の運動部経験が、将来の組織的なスポーツ参加に積極的な役割を果たしている