れなかった。
3. 中学校での運動部活動指導者の効果性・自己開放性と現在のスポーツ参加状況
中学校での運動部活動指導者への意識を、指導者の効果性、指導者の自己開放性の観点から分析した。指導者の効果性の指標は、指導者の人間性、指導技術、チームまとめ能力、相談相手としての指導者、指導者への信頼度の5項目の平均値とし、自己開放性の指標は、自己開放性に関わる19項目(表2-6(1)〜(19))の平均値とした。
データ全体としてみると、効果性では体育会と不参加との比較で、体育会の得点が有意に大きかった。開放性では、体育会と不参加との比較、体育会とサークルとの比較、サークルと不参加との比較で、いずれも前者の得点が後者よりも有意に大きかった(図4)。
性別に集計し男子についてみると、効果性では、体育会と不参加との比較、体育会とサークルとの比較でともに体育会が有意に大きい値となっており、開放性では現在のスポーツ参加状況との間に有意な差はみられなかった。女子についてみると、効果性では有意な差はみられず、開放性において