い、乳酸定常状態が成立するまで繰り返した。このようにして乳酸定常の成立する最も速い速度をmaxLassとした。なお持続走は1日1回とし、1週間以内にすべての測定を終了した。
3. 血中乳酸濃度の測定
キャピラリーチューブを用い耳朶より末梢血を20μl採血し、直ちに溶血し、0.1mMのリン酸緩衝液(pH7.3)で10倍希釈した後、分析まで氷冷保存した。乳酸濃度は固定化酵素(lactateoxydase)とルミノール発光反応を用いたフローインジェクション法(島津社製CL-760)により測定した。
4. 統計処理
ランニング距離(m)をY、走行時間(min)をXとしてY=a+bXを導き、傾きbをCVとした。平均値の差の検定はWilcocsonの符号順位検定法を、相関分析にはPearson product moment correlationsを用い、p値がO.05未満を有意とした。
研究結果
どの被検者もCVではMaxLassが成立せず、CVはMaxLassに比べて有意に高値であった(CV=278.6±24,0m/min, MaxLass 速度=266.1±20.5m/min)。またOBLA速度(277.6±19.5m/min)もCV同様MaxLass速度に比べ有