試験装置
分離ロート
(1) 定格250mlの円錐形分離ロート(図1)。ロートは、使用後、内側に油分の残留がないよう、十分にクロロホルム洗浄した後、ガラス器具洗浄装置で洗浄する。洗浄プログラムの設定は、洗剤の残留がないよう蒸留水による徹底洗浄プロセスを組み込むものとする。洗浄後のロートは水切りし、熱を冷ました後に、次回の使用まで常温キャビネットに保管する。
(2) 定格100mlのBS 2021分離ロート
モーター付きラック
モーター付きラックは、250mlの分離ロートを取り付け固定することができるものとする。モーター付きラックは、分離ロートの内側の海水面から約15〜20mm下の水中にて、水平軸の周囲を回転させる。
シリンジ
(1) ガラス・シリンジ。油処理剤0.2mlを精確に計り取り、5〜10マイクロリットル単位で滴下することのできるニードル付きのもの
(2) ガラス・シリンジ。試験油5.0mlを精確に計り取ることができるもの
(3) ガラス・シリンジ。第1種油処理剤2.0ml、第2種油処理剤2.0mlを、正確に計り取り、5〜10マイクロリットル単位で滴下することのできるニードル付きのもの
分光光度計
波長580nmにおいて吸光測定でき、パス長が10mmのガラス・セル付きのもの
ストップウォッチ
測定シリンダー、250mlと50ml
試薬
試験油
(1) 密度が既知で、次の特性を持つ油:
10℃における動的粘性率:1800〜2200 mPa S(せん断4s-1のとき)
アスファルテン(IP 143/78):最大で6.0%wt
流動点(IP 15/67):<5℃
(2) 密度が既知で、10℃における動的粘性率が450〜550 mPa S(せん断4s-1のとき) の油。この油は、上記の粘性の高い油をケロシンで希釈することによって、所定の粘性率の油として調製する。