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ケロシン

無臭ケロシンBS2869 Ams1および2、C1類

  

海水

海洋から採取した、総個体成分含有率が3.3〜3.5%の海水。人工海水も使用可

  

無水硫酸ナトリウム

  

クロロホルム

  

方法

カリブレーション

試験油0.1、0.2、0.3、0.4、0.5gを精確に秤量し、各々、100mlフラスコに入れる。油をクロロホルムで溶解させ、各フラスコの内容量を所定量にする。

  

パス長10mmのガラス・セルを用い、波長580nmにおける各溶液の吸光度を測定する。基準溶液としてはクロロホルムを使用する。

  

吸光度と油のクロロホルム溶液をプロット下グラフを作成する。または、カリブレーション点の最適適合曲線を計算し、線形回帰係数を求めることもできる。

  

手順

試験は、温度を10℃に保った定温キャビネット内で実行する。試薬、試験材料、実験器具・装置は、すべて、試験の実施前の24時間は、定温キャビネット内で温度順化させる。

  

ストッパーを外した状態の分離ロートを、モーター付きラックのなかに配置する。測定シリンダーで、海水250mlを計り取り、分離ロート内に移し入れる。

  

シリンジを用いて、試験油5mlを、海水表面に流し、ストップウォッチのスタートボタンを押す。油を海水面に流す前および後にシリンジの重さを計量して、油5mlの重さ(±0.001g)を計算する。

  

適切なシリンジを用いて、所定量の油処理剤を計り取る(第3種は0.2ml、第1種は2.0、mlおよび希釈直後の第2種は2.0ml)。海水面に試験油を流した後、1分が経過した時点で、油に油処理剤を加える。油処理剤を油に加えるときは、最初は油レンズの中心部に油処理剤を滴下し、滴下位置を放射状に外側に移していく。これは、油処理剤ができるだけ均一に分散するようにするためである。分離ロートのストッパーをとめ、モーター付きラックの固定キャップに固定する。定温キャビネットのドアを閉める。

 

 

 

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