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・ 計測点4,5は、波長10m、設定波高170mmのケースで、設定波高が最大となる位置を選択した。この場合、波長が長いために消波装置の効果が少なく、水槽壁では完全反射に近い状態となる。完全反射の場合、波は定在波となり、図1-15のように水槽壁から1/2波長毎に波高が最大になる点が現れる。この位置が水槽中心から1m消波装置側になることを確認した。

 

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(2) 解析方法

計測した波高データは、図1-17に示すゼロアップクロス法により解析処理を行って平均及び最大波高を求め、設定波高と比較した。また、複数回同じ種類の計測を行った場合は、その平均値を設定波高に対する実測値とした。

設定波高に対する実測波高を、表1-5〜表1-13及び図1-19〜図1-36に示す。また、図1-37に設定波高と計測点1における実測波高(平均値)の関係を示す。

 

ゼロアップクロス法

平均水面(波がない場合の水面位置、波高0の位置)をマイナス側からプラス側に横切った後(図中の○印)、再度横切るまでの区間内の最大及び最小値(図中の●印)を求め、その差を波高とする方法をいう。

 

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