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この供試体10の製品寸法(縦50?×横50?)で静置時間60分以降の吸油量を求めると次のとおりである。

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ここで、静置時間120分の吸油量を100%とすると90分で64.3%、60分で62.5%となる。

? 温度10℃(図1-9)

温度5℃と同様に静置時間30分までは吸油量が急増し、その後は微増の傾向を示すが5℃と比べ若干その量が多い。静置時間120分と同60分との各供試体の吸油量の差は、次のとおりである。

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また、静置時間120分と同90分との吸油量の差は、供試体5が38.5g、供試体3が5.5gで、その他の供試体は5g未満である。後述するが供試体5(PP材)の厚みは他のPP材と比べ約2倍の厚みがあり、静置時間が長くなるほど毛管現象により吸油量が多くなったものと思われる。

? 温度15℃(図1-10)

温度5℃と同様に静置時間30分までは吸油量が急増し、その後は微増の傾向を示すが10℃と比べその量が多い。また、静置時間30分までの吸油量は温度5℃と比べ、供試体4、同5、同6はそれぞれ1.75倍、1.6倍、1.7倍で他の供試体は2倍以上である。静置時間120分と同60分との各供試体の吸油量の差は、次のとおりである。

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また、静置時間120と同90との吸油量の差は、供試体4、同8、同9、同10がそれぞれ19.0g、7.8g、5.5g、9.3gで、その他の供試体は5g未満でほぼ平衡状態に達している。供試体5の静置時間90分と同120分では、ほぼ同じ吸油量であり、90分で平衡状態に達している。

 

 

 

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