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ライフサイエンスシリーズ「ナースのための最新感染症学」

 事業名 保険医療に関する教育及び調査研究
 団体名 ライフ・プランニング・センター 注目度注目度5


と命名されました。それ以後注目を集めるようになって,アメリカでも1995年まで63の多発流行例があり,1,732人の発症者がありました。約40〜50%は牛の挽き肉の汚染によるものであったわけです。

アメリカも1996年に出血性大腸菌の感染患者が増えて,1年間で2万人を超える患者が出て,死者が100人以上出たわけです。患者が増えたのは日本だけではなかったのです。

日本では1984年に初めてこの症例が報告されました。日本で多発流行例として問題になったのは1990年9月から11月にかけて浦和の某幼稚園での大流行で,園児182人中106人が下痢を起こし,二次接触者80人も下痢を起こし,21人が合併症を併発しました。溶血性尿毒症症候群14人,そのうち2人が死亡しました。原因は汚染された井戸水によるものでした。汚水タンクから出た菌で汚染された水が井戸水に混入していたのが原因だとされました。これは6月〜9月の夏期に多い疾患です。

本邦では,1996年は合計9,451人の患者が出ました。大阪で6,218人,うち死者が12例という大流行があって問題になりました。感染経路は,1〜5%の牛の腸内にこの菌が存在しているといわれ,牛の腸内がもともとの菌の存在場所のようです。牛の肉,とくに挽き肉にこれが混在する可能性があるといわれています。挽き肉は同じ牛のいろいろな部分の肉をかき集めている可能性がありますし,また1頭の牛だけではなくて,ほかの何頭もの牛の肉が混在する可能性があるわけです。また調理の肉をさばく過程で,腸の内容物も混入する可能性があり,それで挽き肉が肉の中でも汚染される可能性が最も高いわけです。その汚染された肉を十分加熱しないで調理して食べることで感染が起こり得るのです。

牛肉が一番多いのですが,牛以外の動物でも検出されています。豚の挽き肉でも1.5%,鳥の挽き肉でも1.5%検出されるといわれていますし,また鹿,山羊,羊,馬などの動物の腸あるいは便からも検出されています。

 

 

 

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