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ライフサイエンスシリーズ「ナースのための最新感染症学」

 事業名 保険医療に関する教育及び調査研究
 団体名 ライフ・プランニング・センター 注目度注目度5


?. 腸管出血性病原性大腸菌

(E.coli O-157:H7)

 

1. 感染経路

O-157のOというのは大腸菌の菌体の表面の抗原を示し,番号をつけて分類するもので,それが157番目にあたるというわけです。H7のHというのは鞭毛の抗原を示します。大腸菌は運動をするための鞭毛を持っています。その抗原に番号をつけて分類するのですが,これが7番目ということです。

腸管出血性大腸菌は病原性大腸菌の一種でベロトキシンという毒素を出します。ベロトキシンというのは赤痢菌が出す毒素(トキシン)と似ていてShiga-like toxinともいいます。このトキシンを出す大腸菌は,E.coli O-157:H7だけではなくて,ときにO26:H11とかO111:H8などの菌もこのトキシンを出すといわれています。それらのうち代表的な菌がO-157というわけです。血性下痢便のある患者の3分の1はこの菌によるといわれています。

1977年に,大腸菌の中に出血性腸炎を起こすトキシンを出す菌があると指摘されましたが,人の感染症の起因菌としてはっきり認められたのは1982年です。アメリカのオレゴン州とミシガン州の二つの州で合計47人の出血性下痢便の患者が出て,この時にアメリカの疾病対策センター(CDC)が早速調査スタッフを派遣して疫学的な調査・研究を行いました。その結果,同じチェーン店のハンバーガーの挽き肉が汚染されていたということが結論づけられました。患者から出た菌と,この肉から出た菌が同じタイプの大腸菌であることがわかり,E.coli O-157:H7

 

 

 

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