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大腸菌O-157の大流行によるものです。それから陽炎ビブリオ,カンピロバクター等が続きます。

 

2. 症状と合併症

症状としてはいわゆる急性胃腸炎症状,下痢,腹痛,嘔吐,発熱が主です。それがかなりひどくなると重症の脱水になって低カリウム血症が起こることもありますし,そのために重篤な不整脈が起こることもあります。また急性腎不全を合併する例もあります。病原性大腸菌O-157の場合は溶血性尿毒症症候群を合併することがあります。また。サルモネラ等でも免疫力が低下している人や新生児などでは敗血症を起こしたり,他の臓器の感染を起こしたりすることがあります。ボツリヌス菌による食中毒では(これは頻度の低い菌ですが),神経麻痺症状を起こします。

 

 

 

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