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(2)集団生活における保健活動

*保健情報や注意点が保育者や家庭に十分に届いているだろうか?*

一昨年の『腸管出血性大腸菌0-157』による食中毒のように新たな病気が出現した場合、保健職間で病気について学習し、週1回来所される嘱託医の助言を受けて、保育所での日常生活における消毒法を検討した。それを基に日々の保育の中で実践し病気予防につとめた。そして、家庭にも調理上の注意点や手洗いなどの衛生面の留意点をまとめたものを配布し予防をよびかけた。

また最近、特にクローズアップされている『突然死』についても資料を配布し午睡中の部屋では、子どもだけにしないことや、子どもが眠る時の安全な姿勢や室内温度の環境などについて知らせ、注意をよびかけた。

 

(3)個人の衛生管理

*日々、保健的視点から子どもをとらえているだろうか?*

その日の子どもの健康状態の把握のため、保護者が『健康チェック表』の睡眠・排便・朝食の有無・体温等の項目に記入し、それをもとに保育者と保健職が健康観察をし、その日の保育活動が子どもにとって無理なく行えるよう配慮する。また保育途中の発熱や下痢など体調の変化や感染症の早期発見につとめている。しかし集団の中で保育活動をすすめていると個々の健康観察が、十分に行われず見落とされていることもある。

その際、保育者や家庭に、子どもの体調の変化は、発熱が、大きな目安となるが食欲・機嫌・表情・遊びに対する意欲・関心などにも注意を払うよう促し、子どもの健康面に気を付けている。また、感染症の特徴や流行情報を知らせている。そして日常の軽いケガの手当、アレルギー児の対応、繁急を要する事故に対してダミー人形を使用して救急法のデモンストレーションを行っている。

 

(4)保育者との連携

*今まで以上にもっとメンタルケアが必要とされるのではないか?*

子どもには集団生活や長時間保育の中で、疲労することも多く保健室に来て何となくゆっくりしたいように思われる時もある。

保育者は、それをみて安全保育のためにも子どもが保健室から離れるのを避ける傾向

 

 

 

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