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にある。こんな時に保育者と保健職とが子どもの思いや状態を話し合い、個人差を考慮して適切な対処ができればと思う。

子どもの姿に遊びや食事に意欲がもてず情緒不安定で友達と必要以上にトラブルを起こすことがよくみられる。今の中学生が『きれる』『むかつく』といってすぐ衝動的な行動をとるのは、食事・排泄・睡眠などの『生活リズム』の乱れや乳幼児時期におけるかかわり方に何か影響されているのではないか?

 

(5)子育て支援

*子どものことで十分話し合いがもたれているだろうか?*

親の育児不安から保育所に一方的に要求してくることが多く、自らの子育てを考えたり工夫したりする姿が乏しい傾向がみられる。

親と子の関係が希薄になっていないだろうか?

地域育児支援として、保育所の園庭開放や育児相談を行っている。その際、身体計測をするなどして、保育所に来た親が相談しやすい雰囲気をつくる工夫をしている。その他、子育て保育講座を設け、育児不安の解消につとめているが、胸の痛むような虐待の実例がある。

こんな中で、子どものよりよい健康維持増進のためにもっと子どもを中心にすえて保護者、保育者、保健職の立場から、今子どもに何が起こっているのか、何が必要なのか、を互いの立場を尊重して、十分に話し合い、保育所の嘱託医や関係機関の協力を得て相互に連携し、地域に広めていくことが大切なのではないか?

 

 

 

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