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第1分科会

 

保育者の保健学的能力の向上をめざす

 

司会者 村上明子(大阪市・都島桜宮保育園長)

提案者 近藤三代子(箕面市立萱野保育所看護婦)

助言者 高野陽(東洋英和女学院大学教授)

 

提案要旨

保育者の保健学的能力の向上をめざす

 

近藤三代子(箕面市立萱野保育所看護婦)

 

子どもを取り巻く社会状況の変化や少子化及び児童福祉法の改正などにより保育所の役割が個々の乳幼児育児支援から地域の乳幼児育児支援へと広がりつつある。これからの保育に携わる者としての自覚が問われている。

保育に何が必要とされているだろうか?そんな思いの中で、私たちが勤務する箕面市立保育所の保健活動の現状をふりかえってみた。

箕面市は、大阪府の北西部に位置し、名勝箕面の滝を有する緑豊かな住宅都市である。市には、公立保育所が7カ所あり各保育所に看護婦が1名ずつ配置され日々、保健業務を担っている。

 

(1)保健計画による保育所保健の活動

*各年齢や個人差に応じた配慮や養護がなされているだろうか?*

保育に保健活動を組入れ、保育所の乳幼児育児支援を円滑に行うため資料『保健計画』を作成する。

各年齢や個人差に応じた配慮や養護の充実を図るため、保健計画の目標に沿っての内容を保育者には、職員会議や月案検討会等で、家庭には、資料『保健だより』を配布し知らせている。子どもには、手作り教材で健康教育の実践活動を行い保健活動が広められるようつとめている。

また保健職の連携のため『保健要覧』を作成し、保健業務手順の確認を行っている。そして保健職の研究活動のため『保健部会』が設置され、年度毎にテーマを持って学習し、講師を招いて研修を受け、市内にて研究発表を行い保育者に資料を配布し、子どもには、手作り教材にて健康教育の実践活動を行い、保健活動内容を深めた。そして家庭に、保健だよりを配布した。

 

 

 

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