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第2節 統治機構

 

1 元首

 

元首として中華人民共和国主席が設置され、国家の最高権力機関である全国人民代表大会(全人代)で選出される(任期5年、2期まで就任可能)。法律の公布、国務院の総理、副総理の任命等を行う。現在の江沢民主席は、1993年3月の全人代で選出され、中国共産党総書記、国家中央軍事委員会主席及び共産党中央軍事委員会主席を兼任している。

同主席の任期は1998年3月までとされているが、1997年9月に開催された、5年に1回の第15回中国共産党中央委員会全体会議及び第1回中央全体会議(1中全会)において、1998年3月に開催される予定の全人代での議決を経て再選されることが確実視されている。

 

2 立法

 

全人代は、省、自治区、直轄市、軍の代表で構成される1院制の議会で、人民代表の任期は5年、代表数は2,980名(第8期全人代、1993年3月〜)である。全人代は国家の最高権力機関であり、行政、司法、検察、軍事その他の国家機関の組織は全人代の決定により成立する。

中央の全人代に対し、地方には、各地区単位ごと(省・自治区・直轄市、県・市・市管轄区、郷・鎮)に地方各レベルの人民代表大会が置かれ、憲法、法律、行政法規、上級人民代表大会の決議事項等の実施を保証し、地方人民政府の長の選出等を行う。

 

3 行政

 

行政権は国務院にあり、国務院総理は全人代で選出された国家主席の任命により就任する。国務院は、総理、副総理、国務委員、各部部長、各委員会主任等により構成され、それぞれの任期は5年、総理、副総理、国務委員は2期まで務めることができる。

現在の李鵬総理は、1988年3月の第7期全人代で選出、1993年3月の第8期全人代で再選され、2期目を1998年3月に終了する。次期総理は、現在副総理の朱鎔基(共産党政治局常務委員)が選出される可能性が高くなっている。

中央の国務院に対し、地方には、各地区単位ごと(地方人民大会と同様、省・自治区・直轄市、県・市・市管轄区、郷・鎮)に地方人民政府が置かれ、地方における行政執行機関として、法律の定める権限に基づき、各地域内の経済、教育、科学、文化等の

 

 

 

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