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?書類の形式及びプロセスが国際的に規定され、統一管理されると便利な書類

第2のレイヤーに属するものは、書類の形式及びプロセスが国際的に規定され、統一管理されると便利な書類で、第1及び第3のレイヤーの中間に位置するものである。

この種の書類については、国際間で標準化され、統一化されたルールの下で文書の登録管理が行われると、各企業が個別に管理する必要がなくなるので、業務処理の面でも、非常に便利となる。

 

?企業間のプロセスが当事者間で固有に取り扱われる書類

第3のレイヤーに属する書類は、企業間のプロセスが当事者間で固有に取り扱われるものである。

このレイヤーの情報は、企業間で自由にやり取りできるものであるが、自由にやり取りができるといっても、ある種のEDI標準を使い、当事者間において合意された交換協定の下で行われることになる。

このレイヤーの情報のやり取りにおいては、当事者間には、何らの機関の介在も必要ではない。

 

(2)データ交換に介在する機関

第1のレイヤーに属する書類のやり取りを行う場合には、当事者間に登録機関(Title Registory)を介在させることにより、当該登録機関において、その書類が化体する唯一性(有価証券性など)の保証及び管理を行うことになる。

また、第2のレイヤーに属する書類のやり取りを行う場合には、データの登録管理サービス機能を有する機関の介在があれば、データの保管サービスなどを受けることができるようになる。

 

コンピュータ処理の技術面からみると、貿易手続に係わる書類のEDI化に際しては、このようなシステム要件を解決しておくことが必要になる。

 

(3)アプローチの態様

上記のようなシステム要件を解決するための方法を、極端な例で示すと、次のように2のものがある。

 

 

 

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