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5.貿易手続に係わる書類とそのEDI化

(1)貿易手続に係わる書類

貿易取引の業務処理的な側面から、国際間においてやり取りされる情報を、セキュリティの要件とか管理面からみた場合には、貿易手続に係わる書類の種類に応じて、次のような階層(レイヤー)に分けて考える必要がある。

 

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?所有者が特定され、かつ、唯一性が保証される必要のある書類

第1のレイヤーのものは、所有者が特定され、かつ、唯一性が保証される必要のある書類である。このレイヤーに属する書類の代表的なものは、船荷証券である。

貿易手続に係わる書類をコンピュータで処理する場合には、その書類に記載されている情報をディジタル化することになるが、ディジタル化された情報は、何の痕跡も残さず簡単に複写することができることになるので、この種の情報の唯一性を保証するためには、特殊な処理が必要になる。

《ディジタル化された情報については、唯一性を保証することがむつかしい側面がある。》

 

 

 

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