他方、インボイスなどについては、従来、signed copyの提出が要求されていたが、最近では、かなりその要件が緩和されてきている。インボイスなどの書類の提出手続のEDI化もいずれ進めてもらわなければと考えているが、その際には、S/PのEDI化もされなければ荷主サイドの負担も減らないということになるので、これらのEDI化も是非進めてもらいたい。
《保険証券の発行》
Q:CIF契約に場合でも、保険証券を添付するという例は少ないように聞いている。
実際の取引では、保険証券の発行がされていなくても、損害の填補はされているものとして取り扱われているようであるが、保険証券を発行しないケースとしてはどのようなものがあるか。
A:保険証券の発行をしないケースは、非常に限定されている。
わが国のメーカーが欧州の現地法人向けに製品を輸出する場合がその例であるが、被保険者からは、輸出額を月1回申告してもらい、その合計額に料率を乗じて保険料を算出している。
Q:L/Cベースの取引の場合はどうか。
A:L/Cベースの取引の場合には、保険証券の発行が非常に多い。
L/Cにはinsurance条項が付けられており、保険会社の立場からみても不必要であり、整理すべきであると思われる項目も含まれているが、現状では、それらの項目は、そのまま保険証券にインプットされている。
そのようにしないと、銀行で買い取ってもらえないということで、仕方なくやっているということもあるようだ。
不必要なinsurance条項は、整理すべきであると考えている。
《裏面約款の取扱い》
Q:保険証券の裏面約款は必要不可欠なのか。
A:保険契約の相手方が企業である場合と、個人の場合とでは異なっている。
企業の場合にはINSURANCE CERTIFICATEで十分であると思っているが、保険証券を要求するケースが多い。