ボーダーレス時代に突入しており、国と業界の垣根を飛び越えるBolero Serviceそのもののインパクトは強いと考える。
ただし、法制度、商慣習、業界での業務手続等のシステムを取り巻く周囲の事前環境の整備を必要とすることはいうまでもない。
3.その他
貿易金融のEDI化により、税関/商社/銀行/船会社/通関業者/損害保険会社で貿易書類の電子化が図られれば、わが国の損害保険会社としては、少なくとも、年間契約件数330万件の約半分(損保大手10社ベース)を占めることになる輸入貨物に係わる保険料明細書が電子化され、発券事務の効率化・省力化が図れる。
特に、輸入貨物の保険料明細書について、Sea-NACCSとの直接接続の要望が業界的にも強く、業界を挙げての取組課題と考えている。
2.報告事項に関連した討議
上記1.による評価意見を基に、概要、次のような討議が行われた。
《保険関係メッセージの国際標準化》
Q:欧米でのINSURANCE CERTIFICATEの取扱は日本での商慣習とは異なっているようであり、わが国ではINSURANCE POLICYが主流となっているということであるが、標準化を進めるのであれば、是非、国際標準に準拠したものにしてもらいたい。
なお、S.C./S.F.NETセンターでは、荷主の代表という立場で、各種のメッセージの開発に取り組んでいる。一緒に検討させてもらえばと考えているので、宜しくお願いしたい。
A:そのような取組みを進めていきたいと考えている。
【補足説明】
再保険のネットワークとしてブラッセルに本拠のあるLINETで保険関係の取扱をしているので、そこでの取組みは参考になると思う。
なお、保険関係の国連標準メッセージとして、次のようなものが開発されているので参