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・Tied trade services

・VAN systems

・Customs systems

 

?利用料金

Bolero Serviceの利用料金は、誰がどのように決定し、どのように課金することになるのか。利用料金の決定に際し、ユーザの参画が認められるのか。

 

2.報告事項に関連した討議

上記1.による評価意見を基に、概要、次のような討議が行われた。

 

《荷為替手形の信用機能》

Q:Bolero Projectでは、荷為替手形について、どのように取り組むことになるのか。

現在の貿易取引においては、荷為替手形には、決済機能のほかに信用機能があるとされている。

輸出者の立場からみると、船積貨物の代金に相当するものは、荷為替手形の割引という形で、事前に、回収することができている。また、輸入者の立場からみると、term billで一覧後定期払いなどという形で資金を回収するまでの間、銀行の融資・信用を利用するということが行われている。

貿易関係業者にとってこの信用機能がどのようになるのかということについては、非常に関心のあるところだと思うが、Bolero Projectでは、この点をどのように具体化していくことになるのか。

A:Bolero Projectでは、輸出書類を信用状に基づき買い取った銀行などを「Pledgee Holder」(質権所持人)としているが、わが国において顧客から徴求している「信用状取引約定」の上では、「担保として貴行に譲渡」と規定されている。

「譲渡担保」はわが国の判例上所有権の移転を伴うものとされており、所有権は移転しないとされている「質権設定」とでは、その法律的効果に相当の差異があるのが実情である。

この結果、例えば、わが国においては、「譲渡担保」の考え方をとると、輸入者が倒産した場合、輸入者が販売した先の代金回収を銀行が代理受容できるが、「質権」設定

 

 

 

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