(3)運営方法
?コンテンジェシンー・プラン
Bolero Systemがダウンした場合のコンテンジェンシー・プラン(又は手続き)を明確にする必要がある。
(法主)Contingency Procedure
異常ではあるが予想された状況が生じた場合に、処理の通常の過程に代わり実行される手続。
SWIFTでは、米国にスウィッチング・センタ(SC)が設置されており、わが国の金融機関はここを経由して、全世界にトランザクション・データの送受信を行っているところであり、米国のSCのバックアップ・システムが香港に設置されている。このため、仮に、米国のSCがシステム・ダウンしたとしても、香港のバックアップ・システムが遅滞なく作動する(2〜3分で作動する)こととなっているので、米国のSCのシステム・ダウンを意識することなく、日常業務を運営できる状況にある。
Bolero Systemにおいても、当然、コンテンジェンシー・プランが構築されることになると考えられるが、提示されている【BRS】では、必ずしも明確でない。
SWIFTにおけるものと同等以上のバックアップ・システムの構築が望まれるところである。
?RA(登録機関)とCA(認証機関)の運用
RA(登録機関)とCA(認証機関)の運用は、具体的にどのようになるのか。また、どのような責任分担が行われるのか。
《複数のRA(登録機関)と一つのCA(認証機関)という形態がとられることになるのか。複数のRAを前提とする場合、RAはどのような資格・能力をもった機関がその任に当たることになるのか。》
?ディジタル署名の制度の運用
ディジタル署名の制度の具体的な運用はどのように行われることになるのか。