また、このような情報は銀行経由のものとどのように区別することができるのか。
A:Shipping AdviceとB/L情報との関係であるが、Shipping Adviceのように船積情報はダイレクトに売主から買主に伝送できることになるが、B/Lの所有権が移転されていなければ貨物の受取はできないという仕組みになるのではないか。
Q:B/Lの所有権が移転されたことについてR/Aの証明がなければ、貨物の受取はできないということか。
A:正にそのことが、R/Aの役割ということではないか。
Shipping AdviceとB/L情報との関係を、CMI規則に即してみると、次のようになると考えられる。
?荷送人と運送人(船社)との間において運送契約が締結されると、契約内容が、B/Lセンターに登録される。
?船社が運送品を受け取ると、荷送人に対して運送品の受取情報(B/L情報)が通知される。《荷送人は、この情報を確認することにより、「Holder」となる。》
その際、事後の手続きにおいて使用される個人キー(公開鍵)が、交付される。
なお、B/Lセンターは、同時に、パスワードを設定して、「Holder」に通知する。
?運送の途中で運送品の譲渡が行われると、その旨がB/Lセンターに登録され先に交付された公開鍵が廃棄されたうえで新しく「Holder」となる者に公開鍵が交付される。《このような手順を繰り返すことによって、運送品が次々に譲渡される。そして、B/Lセンターは、要求があれば、次々とパスワードを変更する。》
?B/Lセンターに登録されているB/L情報は、センターが動かすのではなく、センターが認識する唯一の鍵の所持者によって動かされる。
このようにパスワードを動かしていくというのがCMI規則であり、このような手順は、電子的にも十分シュミレートすることができし、もう少し簡単な方法もある。
Q:パスワードによって、荷主であるか銀行が分かるのか。