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2.報告事項に関連した討議

上記1.による評価意見について、概要、次のような討議が行われた。

 

(Boleroの業務範囲)

Q:先程の商社関連の議論では、Bolero Projectは、最小限必要な中心機能の提供に徹した方がよいということであったが、船社の立場では、S/I(Shipping Instruction)情報なども広く取り込んだ方がよいということか。

A:船社の業務処理の現状においては、データの入出力にかなりのマンパワーを投入し、時間をかけているので、S/I情報なども取り込めば、業務処理の効率化が図られることになるということである。

 

【補足説明】

先程の商社関連の議論では、Bolero Projectは、最小限必要な中心機能の提供に徹した方がよいといっているのである。

世界的に、効果的にEDIができるということは、非常に重要なことではあるが、わが国においても、POLINETなどでメッセージのEDIFACT化が進められているので、そのようなネットワークがあれば、入力した情報の全てを、Bolero ProjectのR/A(Registration Authority)に必ず登録しなければいけないということはないと思う。そのために、日本にR/AやC/A(Certification Authority)を早く準備したいということで、実証実験を進めようとしているのである。全てのデータをBolero ProjectのR/Aに集中するさせるということになれば、膨大な処理能力を有するスーパーコンピュータが何台も必要になるが、そのようなことが本当に効率的なのかということである。

 

【補足説明】

Bolero Projectでは、すべての情報がグローバルに運動して動いているような印象を受けるが、船社の評価意見の3ページに示されている図についてみると、実際にはB/Lが発行されて銀行手続きがされるまでのものと、B/L情報が入ってきて、荷受けされるまでのものとは、輸出国又は輸入国のそれぞれの国の中での情報交換である。Bolero Projectを利用する場合においては、国内で行われる情報交換はどの部分

 

 

 

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