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7.Boleroの価値

書類の電子化により、情報作成、伝達、修正の迅速化、正確化、コスト削減(システム化のコストとの見合いはあるにしても)は、確実に実現されよう。

 

8.Boleroのインパクト

顧客と仕入先との関係が電子環境になれば強化される、とはいえない。

電子取引の前提となる各国毎に異なる法制度、商慣習、業務を巡る制度並びにEDI環境等整備が必要な問題が多い。

 

2.報告事項に関連した討議

上記1.による評価意見について、概要、次のような討議が行われた。

 

Q:Bolero Projectは、最低限必要な中心機能の提供に徹すればよい、との指摘があるがここにいう「最低限必要な中心機能」とは何をイメージしているのか。

A:わが国での業務処理を念頭において考えると、Bolero Serviceが、国内で行われるEDIの分野(B/L情報をもらう前の段階のデータ処理のためには、例えば、Polinetなどがある。)まで取り込む必要があるのかということである。

これも、費用対効果の問題とも関連するものであり、Bolero Projectを利用した方が安上がりであるということであれば、それを利用することになろう。

なお、Bolero ProjectではB/L情報の集中管理を行うので、それを利用して権利移転ができるということはある。一方、S.C.NET/S.F.NETではS/I情報を扱っているが、それは権利移転には関係のないものであるので、そのような分野は任してもらいたい、ということである。

 

Q:【BRS】の44ページでは、輸入業者が、Bolero Serviceを利用する目的に触れて『・・申込み、問合わせ、注文情報・・。これらの情報はすぐに入手でき、後続のすべての処理で再利用できる…。』の記述があるが、Bolero Projectでは、契約の締結手続きなどもすべて取り込むこととしているのか。

A:29 May 1997にドラフトとして示されて【BRS】には、このようなものもBoleroで処理するような記述があるが、その後公表された【BRS】(Version l.0)では、上記

 

 

 

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