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(注2)SWIFT

(The Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication s.c.)

SWIFTは、1973年5月、欧米15か国の239銀行により設立された非営利法人で、参加金融機関間の国際金融取引に関する銀行間付替、顧客送金等の通信を、コンピュータと通信回線を使ったデータ通信システムにより行っている。

SWIFTのシステムは、金融機関相互間のネットワークではあるが、資金決済機能を有していない。

(SWIFTは、決済データの交換を行うだけで、決済は、別途、コルレス銀行間の相対若しくは各国の決済システムを通じて行っている。)

 

(3)EDIBOLプロジェクト

EC委員会から資金提供を受けて始められたこの研究では、電子的環境のもとで行われる船荷証券の譲渡に関連する法的問題を検証し、EDIの進展に伴う法的障害を除去するためにどのような形態の解決策を適用すべきかについて考察を行っている。

 

EDIBOLプロジェクトでは、電子的にビジネスを行うための環境をどのように創設するのかという実例として、数多くのOpen-ediモデルが開発された。

そして、これらのモデルでは、スマート・カード又はディジタル書証を使用する中央登録機関又は地方登録機関の潜在的な役割に焦点が当てられている。これらの基本的な機能要件やこれらのモデルにより提示されているセキュリティの可能なレベルについては、注意深く検証が行われた。

 

EDIBOLスタディの所見では、電子取引に関する一般的な解決策の一つをもって、多くの業務処理の筋書きを処理することが、果して適切であるかどうかという疑問が提示された。

しかし、スタディの結果では、船荷証券の電子的代替物のために開発された技術的解決策が法的に有効でなければならないことを強調している。

 

 

 

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