進めたものであり、このプロジェクトで提案された諸種の事項は、BOLEROプロジェクトにおいて実現されようとしている。
このため、MANDATEプロジェクトについては、項を改めて説明をしたい。
《後記「3.MANDATEプロジェクト」参照。》
(2)BOLEROプロジェク卜
?BOLEROプロジェクト
BOLEROは、多くの点で、MANDATEプロジェクトにおいて提唱された事項を実現しようとする実証実験プロジェクトである。
BOLEROとして知られているこのプロジェクトは、短期間実施された「BOLEROフェーズ1」というフィージビリティ調査の後、1994年4月に開始された。
具体的には、Deloitte & Touche Europe Servicesが主体となって、電子式船荷証券その他の海上運送書類を支援するパイロットサービスを開発・実施する多国籍コンソーシアムが設立された。
そして、このパイロットサービスは、輸出者、輸入者、フレイトフォワーダー、運送人及び銀行が、直接アクセスする船積関係書類の中央電子登録機関(Central Electronic Registry)を中核として、構築された。
この国際的なパイロットは、1995年7月から9月にかけて実施されている。
このパイロットサービスには、26の多国籍企業(スェーデン、オランダ、英国、香港及び米国に所在する企業)が参加している。
?プロジェクトの目的
「BOLEROフェーズ2」として実施されたこのプロジェクトの主要な目的は、次のようなものであった。
(a)電子式船荷証券その他の海上運送書類にTTPS/ES(委託第三者/電子署名)を使用するための適切な解決策を実施するパイロットを構築し、実施する。