3.レビューの過程で問題とされた事項等
B/Lを巡るビジネスフローについてレビューを進める過程において、次のような事項について問題点の指摘等が行われた。
(1)B/L自体のEDI化及び関連情報のEDI化
B/Lの発行及びその流通は、種々の業界の手を経て行われているので、B/L自体のEDI化をしたとしても、CLPなどB/Lの発行及びその流通に関連する周辺の情報のEDI化をしなければ、貿易手続の簡易化・合理化はそれ程進まないのではないか。
(2)B/L自体のEDI化とB/L情報のEDI化
BOLEROでは、関連情報を全て取扱うこととしているように思えるが、B/L自体のEDI化とB/L情報のEDI化とは、その要件を区別して検討を進めなければならないように思える。
《B/L自体のEDI化を考えるのであれば、電子的代替物の有価証券性の問題だけを検討すれば足りるように思える。》
《関連意見の提示》
船会社の立場からみると、B/L情報の電子化は既にできており、自前のデータベースを持っている。
BOLEROができると、B/Lに関する別のデータベースができることになり、却って手間がかかるとになるのではないか。
(3)B/Lとインボイス情報のEDI化
荷主(商社)の立場からいうと、インボイスの電算化は行っているが、貿易を進めていく上ではインボイスとB/Lが一緒にEDI化されないと(インボイスとB/Lを一緒に動かさないと)、却って事務処理が煩雑になるし、時間を要することになりかねない。
(4)ペーパーレス化
S.C.NET/S.F.NET(Shipper Carrier NET/Shipper Forwarder NET)経由でB/L情報は伝送されているので、船荷証券の原本性さえスキップできることになるの