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レビューの結果では、B/Lを巡るビジネスフローは、概要、次のとおりであり、昭和52年当時のものと、基本的には変わっていないことが確認された。

 

(1)ブッキング・データの共有

荷主(Shipper)が船会社(支店又は代理店)に対して船積み予約(Booking)を行うと、ブッキングを受けた船会社は船積み予約データを本社のコンピュータにインプットする。

そして、このデータは、CFS(Container Freight Station)又はCY(Container

Yard)等関係部署に伝送される(関係者が、輸出貨物の船積関係業務の処理のためにブッキング・データを共有する。)。

 

(2)コンテナ詰め及びD/Rの作成

荷主がコンテナに貨物を詰めると、「コンテナ内積付表(CLP:Container Load

Plan)」をコンテナ毎に作成するとともに、D/R(Dock Receipt)を、後日作成される船荷証券(B/L)毎に作成する。

D/Rには、検量業者により作成されるM/W(検量証明書:運賃計算の基礎資料)データが附加される。

 

《討議の過程で、M/W作成のことが問題とされたが、このトランザクションは日本独特のもので、規制緩和策の一つとして5年以内に廃止される方向で検討が進められていることが報告された。》

 

(3)CY又はCFSでの貨物の受取り

コンテナ貨物を受け取ったCY又はCFSでは、D/Rに署名して荷主に返却する。

《D/Rは、貨物の受取証として荷主に返却されるべきものであるが、実務上は、D/Rは、CY又はCFSで、他の書類(CLPなど)とともに回収され、船会社に送付されていると説明している解説書がある。《書類事務の流れの簡易化)》

 

(4)B/Lの発行

D/Rを受け取った荷主はそれを船会社に提出して、B/Lの発行を受ける。

 

 

 

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