II.国連ECE/CEFACTでの取組み
1.1997年3月会期での取組み
(2)1997年3月会期での取組み
1997年3月会期の「貿易手続簡易化の法的・商業的側面に関するGE.1/GE.2合同会議」では、CEFACTへの移行期間(新CEFACT体制への移行は、18か月をかけて行われれる)中は、現在の法律問題ラポーター(2名)がこれまでのラポーターとしての条件の下で、その任務を継続することが確認され、概要次のような報告・討議等が行われた。
(2)UNCITRALの新プロジェクトの作業概要
法律問題ラポーターから、最近開始されているディジタル署名と証明・認証機関に関して、ディジタル署名の公開集・秘密鍵による証明・認証、立証に係る国際標準の必要性、証明・認証機関に係る信頼性の問題など、現在検討が進められているこれらの問題に焦点を当てたUNCITRALの新プロジェクトの作業概要について紹介が行われた。
(3)譲渡可能流通性書類
法律問題ラポーターから、LRT(法律問題ラポーター・チーム)では、ICC-E100プロジェクト、紙をベースとして信用状の置換(電子データへの置換)に関するSITPRO(英国貿易手続簡易化協会)案、BOLERO計画等現在進行中のいくつかのプロジェクトについてモニターを進めている旨が報告された。
(4)最新の作業計画の提案
法律問題ラポーターから、諸情勢の推移に伴い、新たな作業項目が出てきていることに照らし、次のような最新の作業計画の提案が行われた。
なお、今後の作業に際しては、?構造化されたメッセージと構造化されていないメッセージの双方を含め、?電子商取引のあらゆる形態を考慮にいれ、?インターネットの急速な拡大の影響、EDIプロセスとそのインターフェースを考慮すべきであることが強調された。
そして、最新の作業計画は、今後開催されるJRT(合同ラポーター会議)において検討されることになる旨が付言された。