(2) 採用計画の作成・試験の実施
各機関は雇用・空席補充計画案を毎年作成し、詮叙部及び人事行政局に提出する。この補充計画案に基づき、詮叙部及び人事行政局は採用計画案を作成し、考試院に提出し、承認を求める。承認が得られた採用計画に基づき、考選部が試験を実施する。
(3) 採用試験の種類
一般行政官用の主な採用試験として、高等考試(1〜3級に分けられている。)、普通考試及び初等考試の3種類、計5つの試験がある。
さらに官職の特殊性から、上記の試験では適切な人材を採用できないときに、各省庁の人材需要に応じ、特種考試が実施される。特種考試は、 1等〜5等の5つに分けられており、その程度は高等考試1級〜3級、普通考試、初等考試に相当している。特種考試で採用される職種としては、外交行政、国際新聞、国際経済、警察、司法、郵便、通信、交通事業などが挙げられる。
各試験に合格した場合に得られる任用資格(官等・職等)は以下のようになっている(資格を得るに過ぎず、実際には下位の官等・職等に任用されることがある。)。
・ 高等考試1級及び特種考試1等 薦任9職等
・ 高等考試2級及び特種考試2等 薦任7職等
・ 高等考試3級及び特種考試3等 薦任6職等
・ 普通考試及び特種考試4等 委任3職等
・ 初等考試及び特種考試5等 委任1職等
(4) 応募資格
台湾人民で18歳以上であること及び各試験ごとに定める資格を満たし、外患罪、汚職罪などが確定した者、禁治産者などの欠格条項に該当しないことが応募要件になっている。各試験ごとに定める資格は以下のようになっている。
?@高等考試1級 博士号取得者又は高等考試2級合格者
?A高等考試2級 修士号取得者又は高等考試3級合格者
?B高等考試3級 学士号取得者又は普通考試合格者
?C普通考試 高等学校卒業者又は初等考試合格者