第3章 官職分類
1 職種
一般公務員の官職は次の3つのいずれかのカテゴリーに大分類され、この大分類の下に職種に基づく中分類がある。
・ 一般官職群(General Positions:事務・作業職)
・ 専門官職群(Professional & Specialists:専門・技術職)
・ 行政管理職群(Middle and Executive Management:中級及び幹部管理職)
また、官職はその専門に応じ以下の8つのグループに分類され、各官職グループは同種の職務を遂行し、資格要件などを―にする職種(Class Seriesと呼ばれる)から構成されている。
・ 一般行政、統計、法律、外交
・ 財政、経済、貿易、産業
・ 通信、運輸
・ 農業
・ 自然科学
・ 医療、看護、公衆衛生
・ 工学、建築、技術
・ 教育、芸術、社会科学、地域開発
一般公務員には430の職種があり、基本的には同一職種又は資格要件がオーバーラップしている類似の職種の中で採用や異動、昇進などが展開される。たとえば、人事委員会事務局職員の多くは、人事分析官、研修官、試験官のいずれかの職種に属している。
2 官職レベル
各官職は、職務の複雑度、責任、職務遂行に要求される知識・能力・専門性、受ける監督の度合い、勤務条件に応じて、1等級(最も低い)から11等級(最も高い)に格付けされており、この分類が任用・給与等の基礎となっている。上記1の官職群と官職レベルの関係は以下のとおり。