従来の塗抹標本-アゾ色素法とグルタールアルデヒド固定-セリウム法→Ce-H202-DAB-Ni発色とで、NAP活性度による好中球分類の0〜?Y型別に統計処理し比較したものを図‐8に示してある。塗抹標本-アゾ色素法では、?T型と?W型が多く全体の64%を占めているが、0,I,V型もある程度の割合で認められ、正常においてもheterogeneityを示した。一方、グルタールアルデヒド固定-セリウム法→Ce-H202-DAB-Ni発色では、?W型が全体の84%と大部分を占めており、その他の型がほとんど見られなかった。このことは、アゾ色素法で見られた活性度のheterogeneityは染色法による見かけのものであって、正常においてはどの好中球も割と均一な活性度を持っていることを示唆している。