が上昇するに従いトランスアミナーゼ高値率も上昇する傾向が認められた(p<0.05).コア抗体陽性率(表6)でも,同様に年齢上昇に伴いコア抗体陽性率の上昇が認められた(p<0.01).特に,コア抗体陽性率では, 50歳未満と50歳以上の間にギャップ1が認められ(p<0.01).そのあたりを境に感染の機会が減少したことを伺わせる.
地区別にみてコア抗体陽性率の高いA地区の50歳以上の住民検診受診者(表7)のトランスアミナーゼ高値率(表8)と,コア杭体陽性率(表9)をみてみた。サンプル数が少ないので, トランスアミナーゼ陽性率にはあまり傾向が見られないが,コア抗体陽性率では50歳以上のいずれの年代でも)40%以上という高率であった。
また,コア抗体陽性者145名中31名(21.4 %)がトランスアミナーゼ高値であり,一方,コア抗体陰性者のトランスアミナーゼは752名中21名(2.8%)で高値であったにすぎなかった(p<0.01)。男女別にみると,男性ではコア抗体陽性者51名中20名(39.2%)トランスアミナーゼ高値であり,コア抗体陰性者では301名中12名(4.0%)で高値