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[?V]へき地診療所のX線写真の品質保証

 

出井 充     自治医科大学附属病院中央放射線部

久慈 竹雄(〃) 神山 辰彦(〃) 柳沢三二朗(〃)

山崎 詔―(〃) 郷間 琢也(〃) 鈴木 弘己(〃)

盛満 信広(〃) 寺島 洋一(〃) 芦崎 道太(〃)

春名 克義(〃) 上田 典子(〃) 小林 和宗(〃)

根本 幹央(〃) 佐藤 文生(〃) 佐藤 裕厚(〃)

永見 健 (〃) 高橋 祐子(〃) 藤村 節子(〃)

寺門 秀司(〃) 間瀬 博 (〃)

古瀬 信   自治医科大学放射線医学

奥野 正孝  自治医科大学地域医療学

 

?T. はじめに

 

94年度、「へき地診療所におけるX線撮影系の実態調査および最適化」というテーマで、自治医科大学卒業生が活躍するへき地診療所へのアンケート調査、標準露光テストピース現像による自動現像機のチェック、現地訪問調査および技術指導などの研究を行った(日本船舶振興会補助事業)。

へき地診療所では自動現像機やX線撮影装置等のハード面では比較的新しい機器が入ってある程度恵まれているが、撮影技術や機器の保守管理についてのソフト面が分からなくて苦労している実状が浮かび上がった。その原因の1つとして診療放射線技師の不在が関与しており、この研究活動に対する期待がとても高かった。

前回はアンケート調査が主だったが、試験的に行った現地訪問調査によって色々な事が分かり、現地での技術支援活動の重要性が確認できた。

我々は、自治医科大学附属病院中央放射線部に「技術相談室」を開設し、「へき地診療所のX線写真の品質保証」という技術的支援を行うことにした。そして、診療所の実態をさらに良く知ることと、現場において具体的に何を行えばよいのかを把握するため、待っているだけではなく積極的に働きかけ、現地訪問調査を主にした研究活動を行った。

 

?U. 方 法

 

A.現地訪問調査

技師が2,3人1組になって、現地の診療所を訪問し、以下の各項

 

 

 

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