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2. 今後の課題

 

9ケ月に渡る本事業を見直してみると、前年度の経験を生かし、成功裏に終了することができたと考えている。しかし当然反省するべき点もあるので、以下にそれを示し、今後の課題としたい。

 

? 平成9年8月〜10月は、全国で極端に雨量が少なく、酸性雨調査は困難を極めた。逆に雨にたたられた調査もあり、当然であるが、自然環境調査は天候に左右されるので、かなり余裕を持った計画が必要である。次年度は天候に左右されないテーマ選びも必要と思われる。

 

? 事業はほぼ計画通り実施されているし、むしろ大幅に拡大された開催地もあるが、経費節減に務めた結果、決算が予算を下回ることとなった。

予算と決算の違いが大きい部分は、謝礼金、旅費、通信費、会場借用料である。謝礼金としては指導員の謝礼をかなり予算に組んだが、昨年の経験を生かし、全国実行委員が初開催地の指導員を務めることが多くなり、その分、外部からの指導員費用が減少した。逆に実行委員の旅費が予算を上回った。

通信費は当初の郵送の予定を宅配便を利用したことと、各実行委員の協力で、彼等の車を使って配付してくれたことが大きく予算を下回った。

会場費は公共施設の活用と、会員及び実行委員の施設を借用したため、大幅減となった。

結果としては良かったとも考えられるが、予算の組み方が不適切であったという点は反省している。

 

? 地域実行委員会や学校行事の都合で、開催日程が遅れた所が多く、11月、12月に交流フェスティバルを開催した所が多数出現した。このため、報告書の作成も時間が限られ費用も、年を越えてからの精算払いということになり、決算もギリギリとなった。この点も反省したい。

 

? 計画では「交流フェスティバル」の後に「地域環境ボランティア活動」を行うことになっていたが、実際には「タウン・ウォッチング」の中で様々なボランティア活動が行われた。そこで来年度は「タウン・ウォッチング」と「ボランティア活動」を同時併行で行うことを考慮する必要があると思われる。

 

 

 

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