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環境マップや環境ポスターの作成で、今まで以上に環境保護の大切さを実感していた。

昨年からの行政サイドとの連携、愛知教育大学の寺本潔助教授の指導もスムーズに運んだので、来年度の自主運営にも、実行委員会は自信を示していた。

 

? 仙台

仙台では、最初の実行委員会で、酸性雨調査をテーマに決め、宮城県内の9塾が地域環境学習クラブを結成。9月調査実施となっていた。ところが、この年は雨が殆ど降らず、11月まで調査期間を延ばしたが、それでも当初の計画よりかなり少ないサンプルしか集まらなかった。しかし、実行委員全員の努力で何とか宮城県内各地での調査結果が発表された。結果として、酸性度は心配する程ではなかった。仙台を平成10年度も開催予定なので次回は他のテーマも含め、更なる努力が必要と感じた。

 

? 新潟

新潟では、奈良のフォーラムを参考に、車イスウォッチングに挑戦した。車イス初体験組が多く、僅かな段差が車イスにとっていかに走行困難かを感じとったようだ。3人に1人が保護者という程、親の関心と大人の協力が大きく、終了後、誰にも住み良いまちづくりについて考えるチャンスを与えてくれたと好評だった。ただ新潟では会員外の協力者が少なく、ネットワーク作りはまだまだという気がした。

 

? 京都

夏のネイチャーウォッチング、ネイチャークラフトと、秋の歴史探訪を開催した。夏の開催内容は前年度のリバーウォッチングを拡大したもので、子ども達が昨年の経験を生かした。主体性ある活動となった点は進歩と言える。秋の史跡ウォッチングは奈良から学んだもので、子ども達が身近な地域の歴史的文化を再発見することができたのは有意義であった。ただ、実行委員会、指導員、参加者という組織の点では余り変化が見えなかったのは残念であった。

 

? 広島

広島では、まず地域環境学習クラブ参加説明会で4種類のウォッチングの紹介をして、参加を呼びかけた。

その結果「酸性雨ウォッチングクラブ」と「車イスウォッチングクラブ」が結成されたが、雨が降らず、酸性雨ウォッチングは成立しなかった。逆に車イスウォッチング当日は雨でこれもうまくいかず、天候に嫌われた開催となった。

 

 

 

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