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ととなり、主催者として大変喜ばしい。

 

? 東京

東京では本協会理事の鈴木昌二実行委員の呼びかけで、佐保守敏実行委員を中心とする「世田谷青少年ボランティア協会」(退職した校長先生方が青少年の育成のために結成したボランティア団体)の絶大な協力で、何と26の地域環境学習クラブが結成された。元校長先生が中心なので、その指導力・組織力は素晴らしく、今後の地域教育活動の手本とも言えるネットワークとなった。

東京は今年1年だけの開催となるが、交流フェスティバルには教育委員会や議員も顔を出し、「次年度からは予算化できるよう考慮する」との発言を得た。

26グループの内容も、リバーウォッチング、酸性雨調査、スターウォッチング、バードウォッチングという自然環境系から、車イスウォッチング、史跡ウォッチングという生活環境系まで幅広く、地域環境ボランティア活動でも、遊歩道や縁道の掃除、グリーンマーク集め、空缶回収、サケの放流、公園整備と多岐に渡っている。

実は東京実行委員会では、独自に報告書を作成しているが、これが75ページという大作故、他とのバランスも考え、今回は残念ながらページ数を限らせていただき、4グループの報告とした。

紙面を借りて、頑張ってくれた子ども達と、ご指導ご協力下さった皆様方におわび申し上げたい。

 

? 福岡

福岡は当初福岡市の予定であったが、第1回実行委員会で大変な盛り上がりを見せ、北九州、福岡、久留米の3都市がどうしても開催したいと名乗りをあげた。そこで開催地を福岡県として、3地域でそれぞれ別のテーマで開催することとなった。酸性雨調査を行うこととなった久留米は、実行委員の広範な人脈から、九州全体に酸性雨調査ネットワークが誕生、対馬から石垣島まで調査することができた。

福岡市では市民の森に行き、植物や昆虫の生態系調査を行い、自然の助け合いのおかげで、人間も生活できることを子ども達も知り、興味深そうであった。その後、植物を使ったおもちゃ作りに子ども達が挑戦し、最後は交流フェスティバルとして音楽会にまで発展した。これには多くの大人達が参加、特に高校の生物の先生や塾の先生、玩具作家から一流のシンガーソングライター岩切みきよし氏までが、ボランティアで指導して下さった。感想文を見ると、子ども達も環境保護の大切さをしっかりとらえているようだ。紙面を借りて、皆様に御礼を申し上げたい。

北九州では、関門トンネルを歩き、本州側に出て、壇の浦に向かい、源平合戦の史跡ウォッチングとなった。こんな身近な所に歴史が学べる所があることを知って、子ども達も感動していた。

環境フォーラムの開催による地域ネットワークの拡がりは、正に学校5日制における地域教育のあり方に一石を投じたと感じている。

 

? 沖縄

沖縄は、本協会会員ゼロからの不安ばかりの出発であった。5月に実行委員会設立のための説明会を開催。7名が集まり、何とかスタートできることとなった。この中の上江田しず江氏を実行委員長に、沖縄市子ども会連合会の全面的な協力を得て、実行委員会が発足した。当初子ども

 

 

 

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