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開催地域ごとの成果

 

各開催地で計画以上の盛り上がりを見せ、素晴らしい地域の教育ネットワークが形成できた。

 

? 東京では、退職校長会を中心とした世田谷青少年ボランティア協会の指導により、何と26グループ252名の小・中学生が参加した。タウン・ウォッチングも7種に及び交流フェスティバルには多数の親や教師、行政や議員も参加、次年度の自主開催の兆しも見えた。

 

? 横浜では、開催初年度なので、自然環境を主体に取り組んだが、「地域環境学習クラブの結成」と「交流フェスティバル」に「講演」を取り入れたのが効を奏し、参加者全員の意識が高まった。この様子をマスコミが大きく取り上げてくれたのが、更にこの事業を盛り上げた。行政側の支援も充分で、地域の人々が力を合わせて青少年の育成に携わるという好例となった。

 

? 名古屋では、行政機関や研究機関の支援に、市バスまで投入、自然環境から史跡ウォッチングまでをたった1日で完了するという新方式をあみ出した。

 

? 奈良は申すまでもなく本事業発祥の地であり、今年度も当初から他地域をリードした。子どもの地域環境意識の向上と、地域教育力の向上という両面において、他地域を指導できるノウハウとネットワークが蓄積できた。

 

? 福岡では、当初福岡市を開催地としていたが、実行委員会の時点で、福岡市、北九州市、久留米市と、福岡県内の3都市に拡がり、「地域環境学習クラブの結成」の段階で更に九州全域に拡がった。指導員も環境学科のある高校教師、生物や日本史の先生、地域グループ、手づくり玩具作家、子ども環境雑誌編集者、花屋、シンガーソングライター、行政機関から教職員組合、九州大学名誉教授まで、ボランティアが参加した。このネットワークは青少年の地域環境への興味をかきたて、楽しみながら参加している。交流フェスティバル終了後も、このネットワークで定例ミーティングをすることとなり、今後の発展が楽しみである。

 

? 沖縄では、子ども会を中心にグループ作りが始まったが、その後、保育園、幼稚園、学習塾の先生方の指導の下、10グループが結成された。県教育センター、県衛生環境研究所、沖縄市郷土博物館と行政側の協力もあって、素晴らしい指導員グループが出来上がった。タウン・ウォッチングも60ケ所に及び、子ども達が通う学校の先生方や親を驚かせた。フェスティバルには、沖縄市助役、県子ども会会長を始め、200人以上が集まり、盛大な催しとなった。このイベントを機に、元来地域の結びつきの強い沖縄故、強固な地域教育ネットワークが形成された。

 

 

 

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