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STORY

ENGLAND ――――― 英国

[タッチング・ヘヴン]Touching Heaven

スーザン・ヘヴンは売れっ子のドラマスター。今彼女は楽屋にいて、これから演じる当たり役セイディーになるためのメイクをしながらこれまで自分が辿ってきた道を回想し始める。彼女の母は3回の自殺未遂を繰り返し、父は彼女が10才の時に愛人と家を出て行ってしまった。甦る哀しい過去。そして妻ある男との間にできた大事な子供も母の不注意で亡くしてしまう。

ふとしたきっかけで始めた役者の道。しかし大衆は常に本当の自分ではなくセイディーである自分を求めている。いつも微笑みかけていたダイアナ妃。そのイメージが彼女とスライドする。

ある日の撮影現場。準備に忙しいスタッフの声が聞こえる中、彼女はダイアナの葬儀に行くことを決意し、スタジオを後にする。

この物語はダイアナ妃へのオマージュを語るのではなく、国家的喪失感と一人の女の悲しみを対立させ、人々の中に息づく家庭の在処を深く探り出そうとして行く。

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CAST PROFILE

ケイ・メラー(Kay Mellor)

TVや舞台の作家として、英国では良く知られた存在である。最も有名な作品の一つである『パッショネイト・ウーマン』は海外でも上演され、今年映画化も決まっている。またシリーズ物のドラマ「バンド・オブ・ゴールド」は、4人の売春婦の生活を描き人気を呼んだ。彼女の作風は常に真実味があり、受け入れやすく、またとてもシリアスな内容にもかかわらずユーモアで溢れている。

一方、舞台出演には『クライミング・アウト』『NO!という疑問』『ポール』『青い服の三人娘」がある。

TVでは「同意」「プラクティス」「アルビオン・マーケット」「タイク・タイラーの不穏な発言」「偉大で小さな生きとし生けるもの」「コギャル万歳」「我々だけ」などに出演している。

 

 

 

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