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テムを行き交う各種データの流れ(プロセス)を全体像として漏れなく把握する作業が必要となる。例えば、住民の転入にともなう新たな住民基本台帳の作成に際して、他の業務システムのデータベースにどのデータがつけ加えられるのかを具体的にデータの流れに沿って明確化しなければならない。つまり、データアイテムの統一化のための各種データの流れを把握する手法が必要となる。

 

データの流れを分析することにより、情報システム全体を構造化する手法の一つとして、「構造開発化技法」が存在する。この「構造開発化技法」は、情報システムの構造化分析に必要なツールであるデータフロー・ダイヤグラムと、それをデータ・ディクショナリ及びプロセス記述書で補強する形になっている。

 

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この「構造開発化技法」は、情報システムが作成する上で必要な論理データと機能を提示し、「物理化したモデル」を情報システム開発工程の最初に作り上げることができる手法であり、その基本をデータの流れ(データフロー)に置いている。よって、総合窓口の情報システムを構築する段階で、データアイテムの統一化を解決する有効な手段として活用することは充分に検討に値するものと考えられる。

 

6-2-2 セキュリティ対策

 

第5章の「5-2-3セキュリティ面の課題」においても述べたように、総合窓口

 

 

 

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