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活動基準原価計算。例えば、製造設備のメンテナンス費用のように直接費か間接費か判断しにくい費用を、活動べ一スに製品の製造原価に割り振り、より正確な原価計算を行おうという手法。製品の多品種少量生産化、生産設備の自動化等によって、在庫費用、メンテナンス費用等のあいまいなコストの生産コストに占める割合が高まったことにより、この手法が重要視されている。

 

<大福帳型データベース>

江戸時代の商家の帳面で顧客との取引が記録されていた大福帳と同じように、ERPパッケージでは生のデータをそのままの形式でデータベースに登録するため、特別なプログラムを作成することなしに、後から自由に加工・圧縮・編集等が行える。プログラミングに詳しくない、職員でも活用できることからデータの利用率が高まる。

 

<One Fact One Place>

データをモジュールごとに重複して必要とせず、ひとつのデータで管理する方式。ERPパッケージは統合型データベースを中心にして、各業務モジュールで構成されており、入力されたデータは各モジュール間で共有される。例えば、生産モジュールで入力したデータは、販売モジュールや会計モジュールでも使用できる。

 

<Think Big Start Small>

「ビジョンは大きく、導入時には小さく」。情報システムを理想的な形で導入するには、億単位の開発費用が必要であり、しかも現在の技術を前提としているため、将来の技術の進展に対応できないリスクがつきまとう。そこで、ステップを踏んで、部分的なシステムの最適化を図り、最終的には理想的な(将来の情報システム技術を織り込んだ形の)システムを構築しようという考え方である。

 

3-2 我が国の中央省庁等の施策の把握

 

この節では、総合窓口またはワンストップサービスに関連する我が国の中央省庁等の施策を把握する。

 

 

 

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