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2-2 統合型情報キオスクに関連した情報技術

 

2-2-1 カードシステム

 

(1)カードの種別

一般に自治体で使用されている主なカードとしては、磁気カード、ICカード及び光カードが挙げられる。

磁気カードは構造が単純なため一枚当たりの価格が安価であるが、偽造等に対する安全性は低く、記録できるデータ量も少ない。これに対しICカードは、各種の情報を管理するメモリー、データ伝送制御や暗号処理を行うマイクロプロセッサ、端末と接続するための端子等からなり、磁気カードに比べれば1枚当たりの価格は高いが、チップ内において暗号処理等を行うことができるため安全性は格段に高い。また、データ容量が大きい分、行政情報サービスに関する情報を記録することにより、より細やかなサービスを行うことも可能となる。光カードは、レーザ光線による追記式のカードであり、大容量のデータを記録できるが追記式のため、情報の修正はできない。また、セキュリティに関しては、CPU内蔵のICカードと比較すれば安全度は低い。

近年、ICのコストは大幅に下がっており、これに伴い、ICカードシステムの導入コストも以前と比較して大幅に定価している。まあ、個人情報保護の観点からも、今後の行政システムにおいては、ICカードの活用が期待される。

(2) 情報の管理方式

カードシステムにおける情報の管理形態は、次の2つに大分される。

?@ 情報をセンターが管理する方式

カードには本人確認に必要な情報を記録し、行政情報サービスに関するデータの照会や更新は端末からネットワークを介してセンターのコンピュータにおいて行う方式であり、記録できる情報が少ない磁気カードでも対応が可能である。

本方式では、必要な情報のほとんどはセンターに格納されているため、カードの紛失・破損等による影響は少ないが、センターが不正アクセスを受けた場合の危険性は高い。また、処理の際には、必ず端末がセンターとネットワーク接続されている必要がある。

ISDN網等、情報通信インフラの整備が進む現状では、ネットワークの確保に関しては比較的容易になってきてはいるが、センター周辺の通信回線や機器、ソフトウェア等のトラブルの際には大規模な影響が発生する。

?A 情報をカードに記録する方式

カード本体に、本人確認に必要な情報の他に過去のサービス利用状況や口座番号等、ある程度の情報を記録しておく方式であり、データ記録容量の大きいICカードで可能となる。センター側の情報処理の負荷を低減することが可能となる他、ネットワークに接続しないスタンドアローンの情報端末でもサービスが可能であるため、ネットワーク接続されていない公共機関やイベント等の際に臨時に設置した端末でサービスを行うことも可能となる。また、センター側にトラブルが発生した場合の影響も少ないが、カードを紛失したり、火災や事故で消失・破壊しカード上の記録を復元することが困難となった場合に問題となる。

(3) カード活用事例

?@ 地域カードシステム

1章に示したように、自治省ではコミュニティネットワーク構想において、ICカードを利用した地域カードシステムの標準システムを構築し、自治体への普及を推進している。また、通商産業省が推進するニューメディアコミュニティ構想においても、地域において磁気カード、ICカード、光カードを用いた情報化施策の支援が行われており、適用対象も、医療、福祉、商業など多様な分野に及んでいる。

表2-1に、地域カードシステムの普及状況を示す。

 

 

 

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