調達の改善により直接的あるいは間接的に得られる利益は、コストの削減とサービスの質の向上を図るという面が大きな可能性を持っているとされている。
そのような状況において、調達2000移行チーム(A Procurement 2000 Transition Team)が結成され、カリフォルニアの調達改善プロジェクトを全体的に運営している。また、調達2000実行協議会(A Procurement 2000 Executive Steering Council)も結成され、州議会の議員を含む州の方針を決定する上でのキーマンにより構成されている。同協議会では、調達の改革のイニシアチブをとり、各機関における改善実施のための支援を行っている。
さらに、1994年5月、カリフォルニア州知事は、州政府の技術的方針と調達におけるタスクフォースを結成し、調達2000移行チームは、このタスクフォースと密接に連携をとり、協力体制をしいている。
調達2000移行チームの活動は調達改善の勧告のみではなく、そのための実行と問題解決のシニジアチブをとるものとなっている。今後の調達2000の活動は、現在の調達プロセスを合理的かどうか点検し、州政府全体に調達の専門家を置くことにより、21世紀に向けて変革の青写真を改善することに焦点がおかれている。
3-2-3 建設省の取り組み
(1) 概要
建設省では、1995年5月に「公共事業支援統合情報システム(建設CALS/EC)研究会(以下、「研究会」という)」(委員長大石大臣官房技術審議官)を設置し、公共事業の電子化の取り組みを進めている。研究会では、公共事業の調査・計画、設計、施工及び管理の各段階で発生する各種情報の電子化と、関係者間での効率的な情報の交換・共有・連携の環境を創出する「公共事業支援統合情報システム(建設CALS/EC)」の構築に向けた検討を行っている。
また、研究会では、建設CALS/ECの整備の方向性を示すものとして、2010年までに我が国の公共事業分野においてCALS/ECを実現させるとした「建設CALS/EC整備基本構想」(以下、「整備基本構想」という)を1996年4月に策定し、さらに、これを基に実際に整備すべき具体的な内容を明らかにした「建設CALS/ECアクションプログラム」(以下、「アクションプログラム」という)を策定した。