砂賀 施設として認定する際の課題では,例えば職員の何人かの主観で評定するため,時にはAだ,Bだ,B’だというふうになります。ですから,10日間の中で社会教育実習の単位を与えるためには,評価基準を作らないといけないと思います。
角替 そうですね。その辺が今度は青年の家の職員に求められる資質と基本的には結びつくということにはなるわけですね。
砂賀 例えば,7〜8人の社会教育実習生が来たとしますよね。1・2番は大体意見が一致するんですが,3番あたりからは必ずしも評価が一致しないんですよ。
評価基準が無いものですから,「おとなしいから良い」とか「積極的にいろいろやったから良い」とか,評定者本人の考え方でばらばらになってしまっています。この点が問題です。
中道 地方の場合,毎年教育委員会が各学校から依頼を受け,それを各施設ごとに分散させています。
私どものところもなかなか人気があって,毎年10人近く来るんです。それも,夏休みだけじゃなくて,職員と同じように長期間――時間数は1日のうちの4時間とか,コマでいっているわけですけれども……。
ただ,そういったカリキュラムがございませんので,それぞれの施設にお任せになります。うちなんかは職員も若いので,一人一人に張りつけて実際に実習をやらせ,時々集めては講義をするという方法もしています。
学芸員も受けることがありますが,確かに両方ともカリキュラム的なものが欲しいですね。
砂賀 磐梯青年の家にはカリキュラムはきちっと定めてあるんですが,その評価判断基準をきちっと作っていないのです。
司会 そういう基準がないと,評価し得る能力を青年の家の職員に求めたとしてもなかなかできませんね。基準があれば,それに基づいて評価し得る能力を持っているかどうかがいえるのだろうと思いますが。
角替 余り厳しくいっても形式化してしまう。
砂賀 大学での評価でも同じことがいえるのではないですか。
角替 済みません,そのとおりです(笑)。
砂賀 ただ,各施設が共通の評価基準を持った方がいいと思っています。
例えば,1つの大学が,10施設ぐらいに分散して社会教育実習に来ているんですよね。だから,そのときにうんと甘くつけてやるのが本当に良いのかどうかということがありますね。
評価する職員の方も,ある極度そういった目安になれば,様々な面で参考になると思いますし,職員の評価に対する力量もつくと思います。
司会 お願いを申し上げた時間が来てしまったところですが,ちょうど最後の「資質の向上を図るためにどうしたらよいか」というところまでご議論いただいたと思います。
どうもありがとうございました。 (了)