現実的なことでいいますと,青年の家でも,報告書とか研究紀要的なものを作りますね。ただ,機関として行った研究などでは個人名を出さない,出ていてもどの部分を担当したかわからないことが多い。その部でやったとか。そうすると,大学ではそういうものを業績にはカウントしないのです。
ですから,みんなでやってもいいけれども,主として自分がやった部分はどこだということを必ず明記して欲しいと思います。論文が何本あるか,その人が責任を持ってやっているところはどこだということは評価の重要な要素になります。
従って,それぞれの専門職の方の業績を上げるためには,必ずそういう書き方をしないといけないんです。単著論文みたいのをできるだけ出せる条件をつくっていくということが大切です。そうすると,その次への道筋ができるというところがあります。
スターを作り上げるには
砂賀 先程,社会人が授業を持つというお話がありましたが,青年の家には研修指導員という制度があるんです。これがなかなか魅力的なもので,一種の施設の応援団なんですが,専門職員ができないことをカバーして頂くための制度で,非常勤職員の発令をしております。利用団体からの要請,あるいは主催事業の際に来て頂いて専門的な指導をしていただけるのです。
具体的に申せば,登山が中心だったのですが,最近では歩くスキーとか,アルペンスキーの指導員,天体観測アドバイザーなどをお願いして大きく事業展開ができるようになってきました。
この制度の活用が,受け入れプログラムの充実につながりますし,利用者からは良い評判を得ています。
司会 そうなると,先程のお話のように,青年の家の職員はいわゆる調整する能力が必要であると。どこにどういう人がいて,その人たちをどう活用していけば良いかを知っていることが大切であるということでしょうか。
先程,角替先生がスターを作るというお話をしていただきましたが,要するに,それは,青年の家の職員の資質をさらに上げるということ,成長してもらうということだろうと思いますが,例えばどのようにやれば良いでしょうか。
角替 基本的には,青年の家をどう理解するかという問題があります。集団宿泊生活というのを考えた場合に,従来は日常性を重視した機関だという考え方,要するに,生活習慣を身につけさせるために宿泊研修をやるんだという考え方が中心だったと思います。日常性,すなわち,朝は何時に起きて,食事は何時にしてと,規則正しい生活習慣を身につけることが目標とされた。
しかし,青年の家は非日常的な生活や活動が