ている博物館はだめだと。だけど,引き抜かれたらまた大変だと(笑)。
砂賀 養成の数が現在合っていないんですよね。
角替 だから,青年の家でも,やっぱり他の青年の家から引き抜きを受けるような職員を持たないとね。お互いに引き抜きをしながら良くなっていく(笑)。
中道 そのためには,やっぱり5年でも10年でも,いい専門職はマンネリ化にならなければ,そこに置くべきだと思います。
前原 今,3年ぐらいで異動しているんですか。
中道 大体広島なんかはそうですね。意欲のある者もおりますが,公民館や社教施設へ飛ばされたという感じの者は,意欲がないですから,早く出されたいというような悪循環を生んでしまっております。いいのは,最高5年ぐらいですね。
私のように学校教員からかわってずうっとそのまま社会教育へ居座っている者もいるんですが,大抵どこの県でも教頭にするためとか校長にするためとか,非常にそういう登竜門の一つの手だてに使っているところが――まあ,次は校長にしてやるから,給料は下がろうがしばらく我慢してやってください,というようなえさで――えさと言ったら悪いんですが。
学校の職員が外から学校を見てくるというのも,学校教育では大事なことですが,受ける側の青年の家・社会教育施設から言えば,(意欲があってやる方ならいいけれども)もう守りに徹してやる方でしたら要らない感じがしますよね。その辺が制度上の問題ですね。
広島の場合は,教員から来た場合には,登竜門の一つで飛ばされたという感覚はありませんが,若い上級職で入った行政の方は,管理部門から施設へ来ると,施設へ落とされた,希望から外れたという意識を持つんですね。職員の養成からいくと,公民館とかこういう社教施設など直接市民対応をする施設へ,幹部職員を何名か置いてやることも大事なことなんですよね。
前原 どこに行っても,そこの場で自分を発揮すれば,それが一番いいことですよね。そんな飛ばされたなんていう発想はどこから出てくるんでしょうね。だって,違うことをやらせてもらえるというのはめったにないことだし,20何年間も30何年間も教員一筋の狭い世間でやるよりは,あっち見てこい,こっち見てこいといわれたら,それこそうれしいはずなのですが。
砂賀 その点については,文部省からの指導があります。「帰るときに,できるだけ良いポストに帰してもらうように尽力しなさい」ということですが,これは当を得ていることだと思います。
司会 県の方でも,それは配慮していただくようになりました。ですから県の方からいただくときにも,そういう可能性のある方をぜひお願いしたいと言っています。
中道 大分,でもいいポストに帰している。
砂賀 『青年の家・少年自然の家の改善について』の調査研究報告書に書かれて以来,かなり良いポストに帰っていると思いますね。
司会 そうですね。
現場での業績を示すには
角替 大学の立場で言いますと,これからはいわゆる現場経験を持っている者を大学の教員として採用するという方向がだんだん出てくると思うのです。大学院をストレートで出てきただけでは,すぐには使い物にならない。特に社