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ユースホステルとか高校生でも泊まれるような安い施設がありましたよね。今はほとんど機能していないじゃないですか。我々の頃は,金をためて一生懸命そこへ行こうということをやったんだけれども,今の若者はしないんですってね。高校生なんかは,アルバイトはするけれども,そういうことはしない。職場と家庭の間を行ったり来たりして,大人のまねしかしていないわけですよね。それでは何にも学べないわけで,今は海外へ飛び出す人もいますけれども,ごく限られているわけで,もっともっと国内でそういうことができるようなものがあると,若者もいろんな所を揺れ動きながら,いいものを見つけていくと私は思うんですけれどもね。そういうチャンスがちょっと足りないという感じで,もったいないなと思います。

角替 そうですね。

 

積極的な事業の展開を

 

司会 今のお話を伺っていますと,青年の家が,子ども達の生きる力を育む事業を展開していくべきであり,地域社会の教育力は,従前に比べて低下しているというお話でございました。

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また,生きる力を育むという観点から事業を展開していくには,参加型の事業一―利用者が企画に参加していくことによって若者も自信を持つのではないかというお話もございました。さらに,世間も広がるだろうということです。従前,同じ仲間同士でしか行動できなかったのが,そういうところへ行けば異年齢の方ともつき合えるということですね。

さらには,その事業を展開していくに当たっては,人と人とのかかわりを大事にするという視点で,事業を展開していかなきゃいかんということでございました。

では,それを青年の家で展開していくにはどうすればいいのか。当然青年の家には職員がいるわけで,その職員がもう少し積極的にというか,前向きに事業を展開していくことが必要だということですね。

砂賀 施設の意義をよりきちっと踏まえて,自信を持って積極的な施策を展開することが必要だと考えています。

司会 なるほどね。それで,さっき中道先生のチラシの右側と左側とをよく見てくれという話でしたね(笑)。要するに,若者の方が発想が豊かという感じなのでしょうね。

 

やる気があり,前向きに取り組む姿勢

 

司会 それでは,生きる力を育むために青年の家職員にはどのようなものが求められているかということを議論していただいたらと思うのですが,いかがでございましょう。

砂賀 私は体験的な発想でお話ししますが,一番重要なのは,積極人間といいますか,前向きに取り組む,あるいは好きなことを持っているという人が少なくとも半分位はいないと,なかなか良い企画が出てこないと思うのです。これは子どもだけじゃなくて大人も同じで,何か新しいことを考え出すということには億劫であり,楽なことじゃないんですね。従って,「私がやるんだ」という意識のある人が増えてこないと,施設は大きく伸びないと感じております。

そのうえで知識を生かせばいいのですが,知識集約型の指導系の職員がいますと,意義がわかっているのに,具体的にどうすべきかという

 

 

 

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