アをしていただいた実績などを学校にお届けするというようにさせて頂いています。そうすることが,参加者にも効果的であると思いますし,これまでの施設は学校の補完という考え方を少し変える必要があると思っています。
角替 そういう意味では,青年の家が昭和50年代,60年代から変わってきていると思うのです。青年の家は,高校急増期には高校生の集団宿泊生活指導に重点を置いたと思いますと特に,宿泊型青年の家は,新入生オリエンテーションとして,生徒を高校生活にスムーズに導入していくための場として利用されてきたと思います。そういう意味では,学校の利用に対する受け入れ指導という部分がかなり重要な意義を占めていたわけです。その点では,学校の補完という意味がかなり強いものとして機能としていた時代があったと思います。
中道 その色彩が強いんですよね。逆に言えば,それが残っちゃっているから。
砂賀 それが現在の課題なんですね。
角替 そうですね。
砂賀 現在の運営の悪い面として,どうしても指導する,あるいは規制するという姿勢になってしまっています。一方,子ども達は楽しく過ごすこと,体験すること,あるいは,思いっきりやりたいと思っていることがあるのに,ほとんどプログラムではこうしてはいけないという点が前面に出てしまう。これが青年の家の負の面でありー刻も早く払拭しなければいけない点です。ただし,現在では大分変わってきたとは思うんですけれども。
中道 その辺は,私どもの日帰り型といいますか都市型は,もう学校をあてにしていないわけです。まさに公民館と一緒で,一人一人の子の興味関心をとらえて,この講座をやりますよ,来てくださいよと。面白くなきゃ来ないし,はっきりしているわけですよね。逆に言えば毎日毎日が勝負といいますか。ですから,学校にチラシを配っても,極端にいえばほとんど来ない。要するに,子ども達一人一人をどうとらえていって,それを集団化し,グループ化して,活動としてやっていくかということなので,その辺は非常に我々は厳しい面を持っているわけです。
体験活動の場の必要性
司会 従前は学校の補完という色彩が非常に強かったが,時代とともにその役割は変わってきたのではないかというご指摘をいただきました。
前原先生は,教育委員会で,学校教育も社会教育もご覧いただいているわけですが,そのあたりはどんなふうにお感じでございましょうか。
前原 やはり学校というところは,実際に体験はないわけですね。いろんな研究をやる学校でも,体験学習を大事にしようというんですが,あくまでもそれは疑似体験であって,生きたものではないわけですよね。ですから,やっぱり学校の教育だけで十分かというとそうではないので,どこかで実際にやれるところが必要になってきます。