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第2章 青年の家職員に求められるもの(座談会)

出席者

国立磐梯青年の家所長   砂賀  功

静岡大学教育学部長    角替 弘志

広島市青少年センター館長 中道 紘二

川崎市教育委員会指導主事 前原 成文

司会

全国青年の家協議会会長

国立中央青年の家所長   若林  元

日時 平成10年1月13日(火)午後3時〜5時

場所 東海大学校友会館(霞ヶ関ビル)

 

司会(若林) それでは,青年の家の現状と課題第26集刊行のための座談会を始めさせていただきます。

年の初めで大変お忙しく,また,昨日の雪で交通の便等が十分でない中,ご出席いただき,ありがとうございました。

皆さんはご承知だと存じますが,全国青年の家協議会では,毎年,『現状と課題』を刊行しております。

今年のテーマは,ご案内申し上げましたように,「青少年の生きる力を育む青年の家の在り方を求めて――青年の家と職員の在り方」でございます。

先生方にお願いを申し上げますことは,第2章の座談会「青年の家職員に求められるもの」という部分で,本日ご議論をいただいたものを掲載させていただきます。

本日の座談会は,ご自由にご発言いただければと存じますが,議論の進行上,1「青年の家の事業運営」,2「生きる力を育むために青年の家職員に求められる資質は何か」,3「資質の向上を図るためにどのようにしたらよいか等」を柱にして,ご議論していただければと思っておりますが,いかがでございましょうか……。

それでは,とりあえずこれでやらせていただいて,お話を伺っている中で,あるいは変えさせていただくこともあり得るということで,よろしくお願いします。

 

中教審答申での『生きる力』

 

司会 これはまさに釈迦に説法になりますが,『生きる力』ということがキーワードになっておりますけれども,中央教育審議会が答申の中で,いかに社会が変化しようと,自分で課題をみつけ,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,行動し,よりよく問題を解決する能力,それからまた,自ら律しつつ,他人と協調し,他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性とたくましく生きるための健康や体カ――このようなものを『生きる力』と示されておりますので,この場でもそういう意味でご理解の上,議論していただけたらと思っております。

生きる力を育むための視点も,中教審の答申で幾つか出されております。これもご承知だと思いますが,学校・家庭・地域社会の連携とこれらのバランスのとれた教育の推進,それから家庭や地域社会における教育の充実,さらには生活体験・自然体験等の機会の増加,あるいは生きる力の育成を重視した学校教育の展開とか,子どもと社会全体の(時間的・精神的な)ゆとりの確保が,生きる力を育むための視点であるといわれております。

それから,生きる力を育むということと青年の家について,どんなふうな触れ方をされているのかを見ましたところ,例えば学校教育の中では,豊かな人間性とたくましい体を育むための教育として,特にボランティア活動とか自然体験,職場体験などの体験活動の充実が必要である。その際に,子ども達の体験的な学習の場を広げ,豊かな人間性を育んでいくために,学校教育の中だけで関係するのではなくて,青少年教育施設等との連携を積極的に図ることが必要であるということも述べられています。

さらに,家庭教育のあり方の中でも生きる力の基礎的な資質や能力は,本来は家庭において培われるものである。その家庭教育のそういう力が発揮される条件整備として,ボランティア活動とか植物の栽培活動とかスポーツ活動,創作活動など,親子で様々な共同体験,交流活動を行う機会を積極的に提供すべきであるという

 

 

 

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