おはようございます。千葉大の明石と申します。1時間ほどのおつき合いをお願いいたします。
皆さん、冊子はもう行っているわけですね。あとはブリーフの方も行っていると思いますから、読んでいただければいいかと思います。
きょうは1時間と短い時間で、勘どころだけを申し上げたいと思います。
最初の勘どころは、学校教育と社会教育はどこが違うのか。4月に青年の家の各施設の専門職員が見えます。多くの方は、学校教育関係者が多いと思うんですね。彼らが一番カルチャーショックを受けるのは、学校と施設、社会教育はどこが違うのか。まずそういう口頭試問をやってほしいんです。それをパスすればオーケーだ。それを専門家でなくて、施設を利用する中学生、高校生、青年たちに、学校と社会教育はここが違うんですよということをわかりやすくずばりと言ってほしい。専門用語をちんたらちんたら説明していたらだめですね。短い時間でずばり。さあ、所長の皆さん、どうやって説明されますか。学校と社会教育、例えば公民館とどこが違うんですか。この説明ができないんです。実はこれは私の大学の試験問題なんです。本当は時間があれば、所長の皆さん方にお聞きしたいんですけれども。
まず、私に言わせれば、学校は卒業しますよ。社会教育は卒業という言葉を使いません。修了します。卒業と修了の違いをぜひ専門職員とディスカッションしてほしい。卒業というのはもう一丁上がりなんですよ。もう終わった。もう次にしなくていいんですよ。修了というのは、あくまでもあるハードルを越えて次に行くんだから、また学習したくなる。
例えば2つ目に、学校は正しい答えは1つですよ。社会教育施設は正しい答えは2つも3つもありますよ。皆さんが正しい答えを決めるんですよ。これは発想が全然違うんですね。正解が1つしかない学校と正解が2つも3つもあるという、この違いをぜひ専門職の方にわかっていただきたい。
例えば3つ目では、学校は教科書がある。社会教育は教科書がないんです。これはいいですね。ですから、青年の家が全国で230ぐらいでしょうか、ございますけれども、これが一番いいというのはないんです。各施設がそれぞれのご自分の教科書持ってほしいんですね。だから、教科書が1つの場合は正解が1つなんです。
例えば4つ目あたりで言いますと、学校は先生を選べない。社会教育は講師を選べるんですよ。これはうれしいですね。自分で好きな講座に行けるんですから。好きな施設に行けるんですから。こういう観点が必要かな。
例えば5番目あたりで、学校というのはスズメの学校なんですよ。先生がむちを持ってチーチーパッパチーチーパッパ、むちを振り振りチーチーパッパなんです。勉強しなさい。頑張りなさい。静かにしなさいというのが学校教育なんです。明治5年からずっと来ました学校教育はむちを振っているんですよ。社会教育はメダカの学校なんです。だれが生徒か先生かわからない。常にチェンジがあります。これが利用者はもう本当にうれしいんですよ。あるときは私が学習者、あるときは私が講師になれる、この切りかえができる。