プロフィール
鈴木弘喜(すずき・ひろき)
昭和12年7月8日生 東京都出身
昭和35年 早稲田大学第一法学部卒業
昭和37年 司法試験合格
昭和38年 早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了
昭和40年 弁護士登録
東京弁護士会所属
平成元年度同会副会長
昭和41年 世界青少年交流協会主催の特別指導者団派遣で訪独
以後リーダーとして独、米、中等を約20回訪問
昭和41年 世界青年友の会設立
理事長を経て現在会長
昭和44年 世界青少年交流協会が財団法人となるに伴い常務理事就任
平成8年同協会副会長就任
昭和49年 第1回東南アジア青年の船日本国ナショナルリーダー(総理府主催)
平成4年から現在迄 東京都社会教育委員
平成6年 日独青少年交流に貢献したとして、 ドイツ政府からドイツ連邦共和国功労勲章を受ける
ただいま過分なご紹介をいただきました鈴木弘喜です。私のようないわゆる素人が、青年の家の専門家でいらっしゃいます皆様方に対して、青年の家についてお話を申し上げるということは大変恐れ多いことでございまして、このような大役を引き受けた我が愚かさを今、後悔しているところでございます。いろいろ間違いとか見当違いのこと、あるいはピントが合っていないことも多々申し上げることと思いますけれども、どうぞお許しをいただきたいと思います。
ただいまご紹介いただきましたように、仕事の傍ら、青少年の国際交流に約30年携わってまいりました。その間、日本の青少年と一緒に海外へ行ったり、あるいは外国からの青少年を日本で受け入れるということをしてきたわけでございまして、そうしたことによって日本の青少年、あるいは諸外国の青少年と触れ合う機会がございました。またいろいろな国での学校教育あるいは社会教育をかいま見ることができましたものですので、それらに基づきまして、少しでもお役に立てるお話ができれば幸いと思っております。
これは私の問題意識のせいかもしれませんけれども、最近、やたらに日本の青少年の現状についての問題点指摘が目につきます。例えば、今の青少年は人間関係をつくるのが非常に下手である、あるいは精神的にもろい、ささいなことでうつの状態になってしまう。それが若いときだけでなくて、20代あるいは30代でもそういうことが起こる。あるいはチャレンジ精神に非常に乏しい。自分の限界に挑戦する、より高いものに挑戦しようとする意欲に乏しい等々が言われております。
いろいろそういったことを裏づけるような統計も目につくわけでございまして、例えば不登校生徒の状況は、1995年で見ますと、小学生で1万2700名余り、中学生で5万4000名余り、両方で6万6000人を超えているということですね。これは1985年の倍以上ということで、年々増加をしております。あるいは高校中退者の数が昨年度は9万8000人と約10万人に迫る数になっておりまして、これまた非常な増加を示しております。